飲食店 / DECISION GUIDE
飲食店にホームページは必要?作るべき店・不要な店の判断基準
飲食店にホームページが必要かを3分で判断。東京東部10店の公式案内を同じ6項目で確認し、GoogleマップやInstagramで十分な店、先に媒体を直す店、LP・1ページ・複数ページを作る店の違いを整理します。
- 対象
- 個人経営・小規模飲食店の経営者
- 公開日
- 更新日
- 執筆
- PLACE & PAGE|韮澤 悠
結論から言うと、すべての飲食店にホームページが必要なわけではありません。GoogleマップやInstagram、予約媒体だけで、初めての人が店を選び予約できるなら、急いで作る必要はありません。
作る価値が出るのは、新規客を受け入れたい店で、看板商品・予算・席と利用場面・営業時間・アクセス・予約先のうち複数が見つけにくいときです。その場合も、最初から大きなサイトではなく、目的に応じてLP、1ページ、複数ページを選びます。
この記事では、2026年9月に東京東部の飲食店10店の公式案内を同じ6項目で確認した結果と、制作費の回収式を使い、自店の次の一手を判断できるように整理します。
3分で決める、飲食店ホームページの判断順
次の4問を上から確認してください。
- これから新しいお客さまを受け入れたいか
- 来店前の6項目は、今の媒体で迷わず確認できるか
- 不足はGoogleマップやInstagramの修正だけで解消できるか
- 制作費を追加予約で回収でき、公開後の更新担当も決まっているか
「新規客は増やさなくてよい」なら今は作りません。不足が一つなら、その媒体を直します。複数の情報が散らばり、予約前に何度も探し直す状態なら、公式ページを検討します。
- 01新しいお客さまを受け入れたい?
いいえ → 今は作らない
はい → 次へ
- 02不足は一つの媒体修正で解消できる?
いいえ → 次へ
はい → 既存媒体を直す
- 03判断材料が複数の場所に散らばっている?
いいえ → 現状を維持
はい → 次へ
- 04費用を回収でき、更新担当も決まっている?
いいえ → 条件を整える
はい → 公式ページを検討
東京東部10店の公式案内を確認して分かったこと
2026年9月10日、押上・亀有・新小岩の検索結果から見つけた個人・小規模飲食店の公式案内10件を、スマートフォンで初来店を考える人の視点から確認しました。見る項目は、看板商品、予算、席と利用場面、営業時間、アクセス、予約と問い合わせの6つです。
これは10店の優劣をつける調査ではありません。検索順位や予約数への効果も測っていません。地域と件数を限った、公開情報の見つけやすさの小規模確認です。
確認した範囲では、独自ドメインの複数ページ、1ページ型、ブログ型、予約サービス内の公式ページなど、形はばらばらでした。それでも来店判断に必要な情報が揃っていれば、簡素なページでも役割を果たします。反対に、写真や文章が多くても、価格・利用条件・予約方法の所在が分からなければ判断は止まります。
もう一つの共通点は、変わりにくい情報と日々変わる情報を分けていたことです。料理の特徴、予算、席、アクセスは公式案内に置き、臨時休業や季節商品はInstagramや営業カレンダーで更新する。この分担なら、公式サイトへすべてを抱え込まずに済みます。
形より情報
簡素でも判断できる
独自サイト、1ページ、ブログ型など形式は様々。6項目が見つかれば役割を果たす。迷いの原因
量より所在が重要
写真や文章が多くても、価格・利用条件・予約方法が見つからなければ止まる。更新の分担
変化する情報はSNSへ
公式案内は基本情報、臨時休業や季節商品はSNSや営業カレンダーに分ける。確認項目:看板商品 / 予算 / 席・利用場面 / 営業時間 / アクセス / 予約・問い合わせ
作らなくてよい店・先に直す店・作る店
今はホームページを作らなくてよい店
- 常連や紹介、既存の予約媒体で必要な席が埋まっている
- Googleマップで営業時間、場所、電話、メニュー、予約先を確認できる
- Instagramのプロフィールや固定投稿から、予算と店の特徴が分かる
- 席、子ども連れ、貸切など、よく聞かれる利用条件が見つかる
- 媒体間で価格や営業時間の矛盾がなく、更新担当が決まっている
この状態なら、新しいページを増やすより、現在の情報を正確に保つ方が大切です。
先にGoogleマップやInstagramを直す店
不足が一つか二つだけなら、制作より小さな修正が先です。
- 営業時間が古い → Googleマップを修正する
- 予約先が分散している → 優先する予約リンクを一つに決める
- 価格が見つからない → メニュー欄や固定投稿に予算目安を載せる
- 入口が分かりにくい → 外観写真と駅からの道順を追加する
- よくある質問が多い → 固定投稿やハイライトへまとめる
一つ直して予約まで迷わなくなるなら、それが最小で管理しやすい方法です。
公式ページを作る価値が高い店
- 料理、価格、席、アクセス、予約先が複数媒体へ散らばっている
- デート、一人客、家族、会食など、得意な利用場面が伝わらない
- コース、チャージ、注文方法など、価格への不安が残る
- 店名検索をしても、口コミや予約媒体以外に店自身の説明がない
- 宴会、採用、複数店舗など、来る人の目的が複数ある
公式サイトの役割は情報を増やすことではなく、店を知る→比較する→安心する→予約するを一つの順番にすることです。
Googleマップ・Instagram・公式サイトは役割が違う
Googleビジネスプロフィールでは、営業時間や連絡先に加え、メニュー名・説明・価格、メニューへのリンク、予約や注文につながるリンク、外観・店内・料理の写真を管理できます。店名検索や近隣検索から来る人には、まずGoogleマップが入口になります。
Instagramは、季節の料理、本日の空席、仕込み、スタッフの人柄など、変化する魅力を伝える場所です。ただし投稿が増えるほど、価格や予約方法などの基礎情報は探しにくくなります。
公式サイトは、変わりにくい判断材料を店側の順番で見せる場所です。3媒体を競わせず、役割を分けてつなぎます。

LP・1ページ・複数ページは目的の数で選ぶ
目的が一つ
LP
期間限定コース、宴会、採用など、一つの提案から一つの行動へつなぐ。一店舗の基本案内
1ページ
料理、予算、席、利用場面、アクセス、予約先を一つの読み順にまとめる。目的や導線が複数
複数ページ
ランチ・宴会・会食・採用・複数店舗など、異なる判断経路を分ける。LPが向く店
期間限定コース、宴会プラン、テイクアウト、採用など、伝える内容と最終行動が一つの場合です。広告や告知から来た人へ、一つの提案だけを順番に説明します。
1ページの公式サイトが向く店
一店舗で、料理、予算、席、利用場面、アクセス、予約先を一つにまとめれば判断できる場合です。日々の発信はInstagram、臨時営業時間はGoogleマップ、公式ページは変わりにくい情報という分担ができます。
複数ページが向く店
ランチとディナーで客層が大きく違う、宴会・会食・通常利用の説明量が多い、複数店舗がある、採用や法人利用も扱う場合です。情報量ではなく、来た人の目的と行動が何種類あるかで決めます。
制作費を何組の予約で回収するか計算する
ホームページが必要でも、回収条件が現実的でなければ急ぐべきではありません。
回収に必要な追加予約数 = 制作費 ÷ 1組あたりの概算粗利
たとえば制作費110,000円、1組あたりの概算粗利が3,000円なら、110,000 ÷ 3,000 = 36.7なので、約37組の追加予約が必要です。6か月で回収するなら月約7組、12か月なら月約4組です。
使うのは客単価ではなく、食材費など予約増で追加発生する費用を引いた後の概算です。キャンセル、既存予約との重複、維持費もあるため、これは利益予測や集客保証ではありません。実現しにくければ、既存媒体の改善へ戻ります。料金方式は買い切りと月額制の違いで比較できます。
スマートフォンで10分確認する

制作会社へ相談する前に、自分の店を初めて知った人のつもりで試します。
- 店名を検索し、Googleマップを開く
- Instagramまたは普段の集客媒体へ移動する
- 看板商品、予算、席、利用場面、営業時間を探す
- 入口までの行き方と予約先を確認する
- 予約直前まで進み、最初に止まった場所を一つ記録する
目安は3分以内に予約直前まで進めるかです。これは検索順位や成約を保証する基準ではなく、店側でも再現できる簡易確認です。詳しい項目は初来店前に確認される7項目で確認できます。
止まった理由が一つなら、その媒体を直します。複数の情報を探し直した、媒体ごとの内容が食い違った、店の使い方を判断できなかった場合は、公式ページの候補です。
公式ページへ最低限載せる6項目
一店舗なら、最初から大量のページや記事は必要ありません。
- 看板料理と店の特徴
- 一人あたりの予算目安と主なコース
- 席の種類と得意な利用場面
- 営業時間、定休日、予約条件
- 最寄り駅、入口、迷いやすい場所
- 予約する、電話する、来店するための次の行動
日替わり情報まで公式ページへ集めると、古い情報が残りやすくなります。何を載せるかと同時に、何をGoogleマップやInstagramへ残すかも決めます。
ホームページでは解決しない問題もある
公開しただけで、検索順位、アクセス、予約、売上が自動的に増えるわけではありません。
- 店を知ってもらう入口がない
- 写真や価格など判断材料が不足している
- 予約枠や人手に余裕がない
- 情報を更新する担当が決まっていない
- 実際の料理や接客と説明が合っていない
サイトは、すでにある店の魅力と情報を伝わる順番に変える手段です。店の運営や認知づくりそのものの代わりにはなりません。
制作例で、予約前の情報順を確認する
PLACE & PAGEの架空の焼肉店サンプル「AKARI」では、料理写真の印象だけで終わらせず、押上駅からの距離、営業時間、予算目安、カウンター・半個室という判断材料を予約ボタンより前へ置きました。

これは実在店舗の成果事例ではなく、情報の順番を確認するための制作例です。飲食店向けの制作例を見ると、料理から予約までの流れを実画面で確認できます。
よくある質問
Instagramがあれば公式サイトはいりませんか
価格、席、利用場面、アクセス、予約先まで迷わず確認できるなら、不要な場合があります。投稿を遡らないと判断できない、複数リンクを探し直すなら、変わりにくい情報だけを1ページへまとめる方法があります。
無料のホームページ作成サービスでも十分ですか
スマートフォン表示、独自ドメイン、予約リンク、更新を自店で管理できるなら選択肢になります。作成費だけでなく、原稿・写真・更新に使う時間も含めて比較します。
ホームページがあるとGoogle検索で上位になりますか
公開しただけで上位表示は保証されません。まずは店名検索や紹介で来た人へ、正確な判断材料を渡すことが役割です。検索流入を増やす施策は、サイト制作とは分けて考えます。
迷ったら何から始めればよいですか
Googleマップから予約直前まで進み、最初に止まった一箇所を直してください。それでも複数媒体を行き来するなら、LP・1ページ・複数ページのどれが合うか検討します。
まとめ
飲食店のホームページは、持っていないから作るものではありません。新しいお客さまを受け入れたい店で、来店前の6項目が今ある媒体だけではつながらず、制作費の回収と更新を続けられるときに作るものです。
判断の順番は、新規客が必要か → 今の媒体で直せるか → 目的はいくつか → 回収と更新が可能かです。飲食店向けの制作範囲と料金では、LP・1ページ・複数ページの違いを確認できます。記事の下にある短いチェックでも、自店の次の一手を確認できます。
確認した一次・公式情報
機能や制度は変更される可能性があります。下記は記載の確認日時点の情報です。
- Find your business on GoogleGoogle Business Profile Help / 確認日 2026-09-04
ビジネス プロフィールがGoogle検索・Googleマップに表示されること、情報を正確かつ最新に保つ案内を確認。
- Edit your Business ProfileGoogle Business Profile Help / 確認日 2026-09-04
営業時間、連絡先、写真等のビジネス情報をプロフィールで管理できる案内を確認。
- About the menu editorGoogle Business Profile Help / 確認日 2026-09-05
飲食店がメニュー項目、説明、価格、メニュー画像・PDF、メニューURLをビジネスプロフィールで管理できる案内を確認。
- ローカル ビジネス リンクGoogle Business Profile Help / 確認日 2026-09-05
メニュー確認、予約、席の確保、料理の注文等につながるリンクをビジネスプロフィールへ追加できる案内を確認。
- ビジネス プロフィールに表示するビジネス固有の写真に関するヒントGoogle Business Profile Help / 確認日 2026-09-05
外観、店内、料理等の写真が来店場所や雰囲気、提供内容の理解に役立つという公式案内を確認。
